塩水噴霧試験
1.概要
製品に金属部品が使われている場合、塩分を含む大気環境下でも機能が損なわれないことを確認する必要があり、塩水噴霧試験が行われます。船舶に曝露して設置される航海計器、船灯等についてはもちろんですが、救命胴衣でもバックル等の締め具に金属が使われている場合には塩水噴霧試験が必要になります。
IEC60945(航海及び無線通信機器並びにシステムの一般要求事項としての試験方法)では、温度40℃、湿度90%を維持した環境下で、濃度5%の塩水を2時間噴霧し、その後7日間、その状態を維持することを1サイクルとして、これを4サイクル繰り返します。その後、金属部の過度な劣化又は腐食がないことを確認します。
当センターの大型塩水噴霧試験機は内容積が大きく、大型機器の試験あるいは同時に複数の機器の試験を行うのに威力を発揮しています。
大型塩水噴霧試験機 型式 STP-240S型
小型塩水噴霧試験機 型式 CYP-90型
2.試験機の詳細
大型塩水噴霧試験機 型式 STP-240S型
試験機仕様
試験槽内法 幅1800×奥行1000×高さ1800mm
扉口寸法 幅1500×高さ1600mm
貫通孔 φ50mm 2箇所
床耐荷重 400kg/m2(スノコ)
噴霧溶液 5%NaCl溶液
噴霧時槽内温度 35℃
噴霧量 1~2ml/80cm2/h
湿潤時槽内温度 40℃
湿潤時相対湿度 90~95%
自動サイクル運転可
JIS Z 2371, IEC 60945, IEC 60068-2-52に準拠した試験機
小型塩水噴霧試験機 型式 CYP-90型
試験機仕様
内法寸法 幅900×奥行600×高さ500mm
貫通孔 φ50mm 1箇所
耐荷重 6kgまで
試験片 150㎜×70㎜、15°又は20°、58枚
噴霧溶液 5%NaCl溶液
噴霧時槽内温度 35℃、50℃
噴霧量 1~2ml/80cm2/h
乾燥時槽内温度 (外気温度+10℃)~70℃
乾燥時相対湿度 25%(60℃において)
湿潤時槽内温度 (外気温度+10℃)~50℃
湿潤時相対湿度 60~95%
乾燥状態での運転が可能
JIS Z 2371, IEC 60945, IEC 60068-2-52に準拠した試験機
3.申し込み・問い合わせ上のお願いや注意事項
試験体の大きさ、重さ、試験内容(規格)をお知らせ下さい。