よくあるご質問

(FAQ: Frequently Asked Questions)

 

 製品安全評価センター(RIME)の概要、試験の申込・実施、証明書等の発給等の流れ等をご理解いただくために、過去にあった質問とそれに対する回答を記載します。

 

〔1.製品安全評価センターの業務〕

Q1-1.製品安全評価センター(RIME)はどのような試験をしているのですか?

A1-1.製品安全評価センター(RIME)は、国内外の各種基準・規格に基づく試験を実施し、世界に通用する試験成績書の発行をすることを基本としています。
 そのため依頼者のご要望により、成績書は和文、英文、又は両方を発行します。
 その他、試験成績書を提出される相手先(旗国、船級など)を考慮し、どのような成績書(報告書)を作成するのかについて依頼者とのご相談、コンサルタントも行っています。
 製品安全評価センターは、平成24年4月の国土交通省海事局長通達において、すべての試験分野(物件)で船舶安全法における型式承認等に係る試験データの活用ができる試験機関として認められました。 

 

Q1-2.船舶の型式承認試験とはどのようなものですか? 

A1-2.船舶艤装品、船用品等について、国、船級協会等の型式承認を受ける際に当該船用品等が基準を満たしていることを確認するための試験です。センターは、第三者試験機関として、試験を実施し、成績証明書を発給いたします。
 詳しくは、品管本部のWebサイト(http://www.jsmqa.or.jp/)に「船舶検査情報-型式承認のしくみ」の情報がありますので、参照してください。

 

Q1-3.船舶の火災試験(FTPコード)とはどのようなものですか?

A1-3.船舶の火災試験は、SOLAS条約のFTPコード(Fire Test Procedures Code:火災試験方法コード)により国際的に統一された方法により実施されます。
 製品安全評価センター(RIME)は、IMOの発行した「FTPコード認定試験所リスト」に掲載されており、更に、国土交通省海事局検査測度課より「火災試験方法の適用に関する国際コード(FTPコード)に係わる試験機関の認定」も取得しています。

 

〔2.試験の申込〕

Q2-1.製品安全評価センター(RIME)に試験を申し込みたいのですが、どうすればいいですか?

2-1.試験担当者(お問合わせ先)又は代表番号(042-400-3000)にお問合わせください。
 事前に当センターのWebサイトの「ご利用案内」で、ご希望の試験について当センターで実施可能かどうかをご確認ください。

 

Q2-2.試験の申込から試験の実施、成績書の発給に掛かる期間を教えてください。

A2-2.試験の実施、成績書の発給に掛かる期間については、実施する試験の内容、使用する試験設備の利用状況等によって異なります。
 試験担当者(お問合わせ先)又は代表番号(042-400-3000)にお問合わせください。

 

Q2-3.試験費用を教えてください。 

A2-3.試験費用は、機器使用料、役務費(試験工数)、試験材料・消耗品費、光熱水費、一般管理費等の積算となり、成績書が発行される場合には、成績書発行料等が追加されます。
 また、試験内容、試験品数、試験成績書の発行部数などにより試験費用は異なります。
 概算費用の見積りについては、試験担当者(お問合わせ先)又は代表番号(042-400-3000)にお問合わせください。

 

〔3.製品安全評価センターの試験成績書〕

Q3-1.製品安全評価センターの試験成績書で、MED(欧州舶用機器指令)の承認(舵輪マーク)が取得できますか?

A3-1.MEDとは、舶用材料・機器に対して適用されるEU指令の一つであり、MEDの適合性承認は、欧州委員会に登録されたEU共通の認証機関(Notified Body)により実施されることとなっています。
 製品安全評価センターは、Nippon Kaiji Kyokai(Netherlands)BV(日本海事協会〔NK〕オランダ法人)からMEDの定める試験が実施できる試験所として認定されていますので、当センターの試験成績書は、MEDの承認(舵輪マーク)の申請に使用可能です。

MED(舶用機器指令)の承認申請については、日本海事協会にお問い合わせください。

(一財)日本海事協会 材料艤装部
Tel:03-5226-2020
Fax:03-5226-2057
E-mail:eqd@classnk.or.jp

※ EEA(European Economic Area:欧州経済地域)内に設立された検査機関及び船級協会等。

 

Q3-2.製品安全評価センター(RIME)の試験成績書で、船級協会の承認が取得できますか?

A3-2.当センターは、国土交通省海事局検査測度課より「FTPコードに係わる試験機関の認定」を取得しており、日本国政府(JG)の型式承認試験のための成績書を発行します。
 船級協会の承認については、船級毎に対応が異なりますので、当センターの試験成績書を添付資料とできることを事前に船級協会にご確認ください。併せて、船級協会の担当者と試験内容・項目についても事前に打ち合わせてください。

 

Q3-3.試験成績書を電子媒体で発行してもらえますか?

A3-3.2021年4月1日の試験申込受付分より試験成績書の電子媒体での発行を開始いたしました。これまで通り、書面での発行も可能です。
 なお、提出先の認証機関等によっては電子媒体での受付がされない場合がございますので、その場合は書面による発行をご用命ください。

 電子発行の特長として、主に以下の3点がございます。
  ・電子署名により試験証明書の信頼性が確保されます
  ・試験証明書をコピーして使用いただけます
  ・業務の効率化が図れます
 詳細は「製品安全評価センターのご利用案内⑪ 試験証明書の電子発行のご案内」をご覧ください。
 また、お申込書のフォーマットも改訂しておりますので、2021年4月1日以降のお申込みの際は
 「ご利用案内⇒試験の申込・実施」のページより最新のお申込書をダウンロードしてご提出ください。

 

〔4.試験の申込〕

Q4-1.環境試験(温湿度試験、塩水噴霧試験等)は、どの位の大きさの試験体まで可能ですか?

A4-1.試験設備の寸法は、以下のとおりですが、開口部の寸法でも制限を受けますので、詳しくは担当者に御相談ください。

 低温恒温室(幅3m×奥行き2m×高さ2m)
 大型塩水噴霧試験機(幅1.8m×奥行き1m×高さ1.8m)

 

Q4-2.影響評価試験について、試験の申込から成績書の発行までどの位の期間がかかりますか?

A4-2.40℃加速試験を例にとると、試験のお申込(試験薬品、申込書、仕様書)を受付けてから、成績書の発行まで、約70日必要です。
 試験の種類によって所用期間が異なりますので、詳しくは担当者に御相談ください。

 

Q4-3.影響評価試験は、どの様な薬品でも試験可能ですか?

A4-3.一般的に行っている40℃加速試験については、40℃で爆発や発火の危険性のある薬品を用いる試験は行えません。その場合、常温試験又は低温試験を行うことは可能ですが、加速試験ができないため、試験期間は40℃加速試験に比べて長くなります。

   

Q4-4.UN勧告に基づく危険物容器試験(小型容器、IBC容器、大型容器等)の申込み方法を教えてください。

A4-4.製品安全評価センター(RIME)に申し込まれる前に、UN容器の認定検査機関である(一財)日本舶用品検定協会(HK)の申請手続を行ってください。
 当センターへのお申込みについては、「試験等の申込・実施」を参照してください。
 なお、試験申込書・試験仕様書については、容器の種類ごとに様式が異なります。
 本Webサイトには掲載しておりませんので、直接、試験担当者にご連絡いただければ、必要な書類(試験申込書・試験仕様書)をEメールにてお送りします。

 

Q4-5.フレキシブルコンテナの性能試験について、「繰返し頂部つり上げ試験」のみの試験も可能ですか?

A4-5.可能です。その他、圧縮/積重ね試験、落下試験など単独での試験も可能です。

 

Q4-6.試験料金の請求書はいつ発行されますか?

A4-6.試験終了後又は試験成績書の発行後、1~2週間後に請求書を送付いたします。
 なお、当センターに初めて試験依頼をされる場合、試験料金は前払いとなります。
 試験後、見積額と精算額に差異が生じた場合には精算いたします。

 

Q4-7.申請書に添付した仕様書・図面や試験結果などの取扱いは、どの様になっていますか?

A4-7.製品安全評価センターは、ISO/IEC17025(試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項)に合致する第三者試験機関としてJAB((公財)日本適合性認定協会)より認定を受けています。
 当センターにおいては、お預かりした仕様書・図面、試験結果、試験成績書等について、ISO/IEC17025に準拠した「品質方針」及び「センターにおける保安・秘密の保護に関する規定(文書番号RIME-GA-2-002)」に基づき適切に管理しています。

 

Q4-8.試験申込書の記入方法を教えて下さい。

A4-8.当センターのホームページ>ご利用案内>試験の申込・実施に[試験申込書]記入例を掲載していますのでご参考下さい(https://www.rime.jp/services/application)。

 

〔5.試験設備〕

Q5-1.古い試験設備も見受けられますが、これらは基準に適合しているのですか?

5-1.当センターの試験設備、計測機器等は、日常的に点検整備を行うとともに定期的に校正を行っていますので、基準に適合しています。
 試験設備、計測機器等については、順次リニューアルしていくこととしています。

 

Q5-2.センターでWi-Fiを利用できますか?

A5-2.本館1階の環境試験室、応接室、本館地下試験室においてWi-Fi(インターネット)をご利用いただけます。

 

Q5-3.試験設備の利用状況(空き状況)を事前に確認できますか?

A5-3.製品安全評価センターのホームページ(https://www.rime.jp/equipments/282)で振動試験機、衝撃試験機、IP試験設備、恒温恒湿室の予約状況を確認いただけます。
 なお、試験の依頼、試験施設の利用申し込みについては、担当者に電話又はメールで直接連絡をお願いします

 

Q5-4.センターにどの様な工具が準備されているか教えて下さい。

A5-4.試験に使用する基本的な工具は準備してあります。
 また、必要な工具を事前にご連絡いただければ、その工具の有無について確認してお知らせいたします。


〔6.新型コロナウイルス感染症対策〕

Q6-1. 試験立会にあたっての注意事項は?

A6-1. 「マスクの着用・手洗い」、「3密の回避」、「ソーシャルディスタンスの確保」などの基本的な感染予防対策の徹底をお願いいたします。

 

Q6-2. 試験立会は、何人まで可能ですか?

A6-2. 試験立会の人数については、次のように対応していますのでご協力下さい。

《依頼試験》

 センターの職員が試験を行い、その結果を基に試験成績書を発行するものですので、原則立会はご遠慮下さい。
 ただし、試験体の取付け・設定・調整が必要な場合、認証機関の検査官等の立合がある場合その他立会が必要な場合は、予め担当者にご相談下さい。

《施設利用試験》

 試験実施(試験体の取付け・設定・調整・計測・記録等)に必要な最小限の人数での利用をお願いいたします。
 なお、試験実施場所の広さ・換気条件等によって立会可能な人数が異なりますので、予め担当者にご相談下さい。

 

Q6-3. 試験立会の手続きは、どの様なものですか?

A6-3. センターにおいては、始業前にアルコール消毒等を実施しておりますので、試験立会の受付は午前9時からとさせていただきますので予めご了承ください。
 なお、試験立会・施設利用の場合は、事前に担当者にご相談いただき、前日までに①立会予定人数・氏名、②入館予定時刻についてご連絡下さい。
 入館の際は、受付にアルコール消毒液、非接触型体温計を配置していますので、「手の消毒」、「検温」にご協力ください。
 検温で37.5℃以上の発熱が確認された場合、試験立会をお断りさせていただきます。

 

Q6-4. 試験設備利用時の注意事項はありますか?

A6-4. 試験設備のコントロールパネル、キーボードなどを操作する場合は、「操作前後に手のアルコール消毒を行う」、「ゴム手袋を着用する」、「操作する方を1名に限定する」などの対策をお願いいたします。