PCR検査キットの郵送用容器に関する試験のご案内
日本郵便株式会社より、「新型コロナウィルス感染症のセルフPCR検査の検体の取り扱い」というニュースリリースが発表されております。
内容は、「安全に郵送するために、カテゴリーBの感染性物質の輸送容器として「UN3373」のマークが三次容器(外箱)に付与されている、かつ、一次・二次・三次容器すべてが規格を満たした組合せ容器を使用する必要がある」というものです。
ニュースリリースに関連して、弊センターに多くのお問合せおよびご質問をいただいておりますので、それらを以下に取りまとめました。
記載のないお問合せがございましたら、center-info@rime.jpへご連絡ください。
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Q1.製品安全評価センターでPCR検査キットの輸送用容器の試験を行っていますか?
A1.試験を行っています。弊センターでは、UN3373(カテゴリーB)の規格を満たしているかを試験し、
その結果に基づいて承認機関への提出書類(試験成績書)を発行いたします。
Q2.UN3373(カテゴリーB)の規格・試験はどの様なものですか?
A2.規格についてはこちらの94,95ページをご確認ください。試験の内容は以下となります。
試験の内容:・一次もしくは二次容器内の圧力を95kPa以上、30分以上(国内規定)保持して漏洩しないことを確認
・1.2mから落下させ、一次容器から漏洩しないこと。
Q3.PCR検査キットの輸送用容器の試験にかかる費用はいくらでしょうか?
A3.A2の通り組合せ容器としての試験が必要となりますが、一次容器の材質によって大きく異なります。
プラスチック製容器:23万円前後
ガラス製容器 :15万円前後
Q4.製品安全評価センターで試験し、規格に適合した容器であれば郵送可能でしょうか?
A4.郵送での使用の可否については、日本郵便株式会社にご確認ください。
Q5.二次容器の資材が足りない場合、代用品を使用して運用しても問題ありませんか?
A5.組合せ容器の仕様(一次・二次・三次容器、緩衝材、吸収材等いずれか)を変更する場合は、再試験が必要です。
Q6.再試験の場合の試験内容は同じですか?
A6.試験内容は基本的に同じですが、内圧試験が合格している資材を変更する場合、内圧試験、性能試験が必要です。
内圧試験が必要でない資材(内圧試験合格資材が一次容器の場合、一次容器以外のもの)を変更する場合は、
性能試験のみです。