電気機械器具の外郭による保護等級(IP)試験

 

1. 試験の概要

 

電気器具の外来物(手、工具、針金、粉じん、水等)に対する保護の度合いを試験します。保護の度合いを表す記号としてIPコードで表し、手、工具、針金、塵埃等の固形物に対する保護はIP1XIP6Xで示され、水に対する保護の場合はIPX1IPX8で示されます

また固形物、水の両方に対する保護の場合はIP44IP67等で示されます。

基本的に数字が大きいほど外来物に対して強固な保護になります。

 

関連規格:IEC60529,JIS C0920

 

            ⅠP56

 

IP構造であることを示します             第2特性数字:水の浸入に対する保護等級

 

             第1特性数字:①外郭内の危険な箇所へ接近することに対する人体の保護

②塵埃等の外来固形物の侵入に対する保護

各保護等級は以下のようになります。

 

第1特性数字で示される危険な箇所への接近に対する保護等級

第1特性数字

内容

定義

無保護

―――

こぶし(拳)が危険な箇所へ接近しないように保護している。

直径50mmの近接プローブで試験したとき、危険な箇所との間に適正な空間があること。

指が危険な箇所へ接近しないように保護している。

直径12mm、長さ80mmの関節付テストフィンガの先端と危険な箇所との間に適正な空間があること

工具が危険な箇所へ接近しないように保護している。

直径2.5mmの近接プローブが侵入しないこと。

針金が危険な箇所へ接近しないように保護している。

直径1.0mmの近接プローブが侵入しないこと。

針金が危険な箇所へ接近しないように保護している。

直径1.0mmの近接プローブが侵入しないこと。

針金が危険な箇所へ接近しないように保護している。

直径1.0mmの近接プローブが侵入しないこと。

 

 

 

 

第1特性数字で示される外来固形物の侵入に対する保護等級

第1特性数字

内容

定義

無保護

―――

直径50mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。

直径50mmのプローブで試験したとき、プローブの全体が侵入しないこと。

直径12.5mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。

直径12.5mmのプローブで試験したとき、プローブの全体が侵入しないこと。

直径2.5mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。

直径2.5mmのプローブで試験したとき、プローブが全く侵入しないこと。

直径1.0mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。

直径1mmのプローブで試験したとき、プローブが全く侵入しないこと。

防じん形

粉じん試験機内に設置し、8時間の試験の後、電気機器の所定の動作及び安全性を阻害する塵埃の侵入がないこと。

耐じん形

粉じん試験機内に設置し、8時間の試験の後、塵埃の侵入がないこと。

 

2特性数字で示される水の浸入に対する保護等級

2特性数字

内容

定義

無保護

―――

鉛直に落下する水滴に対して保護している。

降雨量1mm/分の環境下でも有害な影響を及ぼさないこと。

15度以内で傾斜しても鉛直に落下する水滴に対して保護している。

降雨量3mm/分の環境下でも有害な影響を及ぼさないこと。

散水に対して保護している。

鉛直から両側に60度までの角度で噴霧した水によっても有害な影響を及ぼさないこと。

水の飛まつに対して保護している。

あらゆる方向からの水の飛まつによっても有害な影響を及ぼさないこと。

噴流に対して保護している。

あらゆる方向からのノズルの噴流水のよっても有害な影響を及ぼさないこと。

暴噴流に対して保護している。

あらゆる方向からのノズルによる強力なジェット噴流水のよっても有害な影響を及ぼさないこと。

水に浸しても影響が無いように保護している。

水中1mに30分間放置し、有害な影響を生じる料の水の浸入がないこと。

潜水状態での使用に対して保護している。

関係者間で取り決めた数字7より厳しい条件下で外郭を継続的に水中に沈めたとき、有害な影響を生じる量の水の浸入がないこと。

 

2. 申し込み・問い合わせ上のお願いや注意事項

試験体の特別な様式等

試験体は防じん、防水それぞれ1台用意願います。防じん試験に使用する試験体は加工が必要となる場合があります。試験体内部を減圧する場合は減圧するためのアダプタ(φ10mmのホース口)を取り付けるか、または試験体にM5. M6, M10またはPT3/8のタップを切ってください。筐体の肉厚が薄くてタップを切ることが出来い場合は穴を開けた状態でも構いません。この場合は試験体内部へナットを取り付けることが可能であることが必要です。

防水試験に使用する試験体はケーブルグランドが装着してあるものについては通常使用する電線を取り付けてください。長さは20cm程度で。両端を接着剤等でシールしたものが必要です。

防じん、防水試験を1台で行う場合は防じん試験に使用する試験体の加工に準じてください。