電気機械器具の外被の保護性能(IP)試験

試験設備と試験内容

<IP試験設備>

 当センターではIP試験の船舶規格が制定された昭和54年からIP試験(防水、防塵、危険箇所)に取り組んでおり、国内では最も早くからIP試験に取り組んできた試験所の一つです。

 主要な試験設備としては、防水試験装置及び粉じん試験装置があります。

1.防塵試験

粉じん試験室.JPG

 

粉じん試験装置

IP5X、6X

 

SGF-10型 信和ガス装置(株)

有効内寸法:幅1600mm 高さ900mm

      奥行き900mm

最大搭載質量:100kg

減圧のための真空ポンプ:3台

IP5X、6Xの外来固形物に対する試験に使用する装置で粉じんにタルクを使用し、器具の内圧を大気圧よりも2kPa減圧した状態で8時間試験を行います。

但し、器具の内外に気圧の差が生じないものにあっては減圧しません。

 

2.近接プローブ・試験指

X1tama.JPG

近接プローブ(直径50mm)

IP1X

 

直径50mmの球状の検査用プローブを器具の開口部へ50Nの押圧力で押し、検査用プローブの侵入の有無を確認します。

X2tama.JPG

近接プローブ(直径25mm)

IP2X

 

直径25mmの球状の検査用プローブを器具の開口部へ30Nの押圧力で押し、検査用プローブの侵入の有無を確認します。

X3bou.JPG

近接プローブ(直径2.5mm)

IP3X

 

直径2.5mmの棒状の検査用プローブを器具の開口部へ3Nの押圧力で押し、検査用プローブの侵入の有無を確認します。

X4sen.JPG

近接プローブ(直径1.0mm)

IP4X

 

直径1.0mmの針金状の検査用プローブを器具の開口部へ1Nの押圧力で押し、検査用プローブの侵入の有無を確認します。

試験指.jpg

試験指

IP2X

 

指を模擬したテストフィンガで、先端から80mmまでの侵入があった場合、危険箇所間で適正な空間距離の有無を確認します。

 

3.防水試験

IPX2.jpg

 

滴水試験装置

IPX2

 

器具の上方200mmの位置から3mm/分の水滴を落下させる。

器具は15°傾けた状態とし、各位置で2.5分間、4位置で計10分間試験を行います。

IPX3,X4 振動管.jpg

 

振動管試験装置

IPX3、X4

 

50mmおきに開いた穴から1穴当たり0.07L/分の水を10分間放水する。

IPX3では鉛直から60度、IPX4の場合は鉛直から180度振動管をスイングさせる。

試験動画

散水ノズル0924.jpg

 

散水ノズル

IPX3、X4

 

10L/分の水を器具の表面積1m2当り1分、最低5分間散水します。

器具はターンテーブル上に設置し回転させる。保護等級3の場合は垂直に対し60度の角度まで散水します。保護等級4の場合はあらゆる方向から散水します。

IPX5.jpg

 

注水ノズル

IPX5

 

直径6.3mmの注水ノズルを使用し、12.5L/分の水を器具の表面積1m2当り1分、最低3分間、注水します。

器具はターンテーブル上に設置し回転させます。

注水ノズルと器具間の距離は2.5~3mとします。

防水試験室.jpg

 

注水ノズル

IPX6

 

直径12.5mmの注水ノズルを使用し、100L/分の水を器具の表面積1m2当り1分、最低3分間、注水します。

器具はターンテーブル上に設置し回転させます。

 注水ノズルと器具間の距離は2.5~3mとします。

IPX7.jpg

 

試験水槽

IPX7

 

器具を深さ0.15~1mの水中に30分間没します。

高さが850mm以上の器具は最上端から水面までの距離は150mm、高さが850mm に満たない場合は器具の最下端が水面から1mの位置とします。

suiatu_dai.jpg

水圧試験機(大)

IPX8

 

器具を水圧試験機の中に置き水圧を加圧します。

水圧、試験時間等の試験条件は個別製品規格で特に規定がない場合は製造者と使用者間で協議をして決めます。

 

内寸法:内径460mmφ 

    高さ500mm(直線部)

最大使用水圧:1MPa

IPX8.jpg

 

水圧試験機(小)

IPX8

 

器具を水圧試験機の中に置き水圧を加圧します。

水圧、試験時間等の試験条件は個別製品規格で特に規定がない場合は製造者と使用者間で協議をして決めます。

 

内寸法:内径400mmφ 高さ250mm

最大使用水圧:0.3MPa