(2) 本質安全防爆試験
爆発性ガスの雰囲気中にある電気機器が短絡、断線等の故障を生じた時、その時の電気エネルギーによって爆発を起こす可能性の有無を確認するための試験です。
この試験は電気機器が故障した場合に最大の電気エネルギーを発生する状態を想定してその時の電圧、電流、キャパシタンス、インダクタンス等の組合せで擬似回路を作り、試験を行います。
この擬似回路を試験ガスが満たされた火花点火試験機の電極に接続し、その時に発生する火花による試験ガスの爆発の有無によって確認します。
試験手順としてまず下図の感度校正回路でチャンバー内のガスが爆発することを確認し、次にガスを入れ替えて実機又は擬似回路で400回の試験で爆発が無ければ、感度校正回路に切り替えて、400回以内に爆発すれば、その試験は有効となります。感度校正回路で爆発しなければ、その試験は無効となり、再試験します。
E=24V
L=95mH
R=電流調整用抵抗
I= ⅡA :100~101mA
ⅡB :65~66mA
ⅡC :30~30.5mA
感度校正回路
ガスチャンバ容積 約300ml
タングステン電極回転数 80rpm
カドミューム電極回転数 19.2rpm
試験ガス ⅡA : プロパン 5.0~5.5%
ⅡB : エチレン 7.3~8.3%
ⅡC : 水素 19~23%
火花点火試験装置